23時30分。
私は今、学校に来ています。
どうしてって?
“紅のパーティ”の準備の為です。
さて、始めましょう。
2年B組の教室に入り、電気をつけます。
先生達は一人もいませんでした。もう帰ったようです。
まあ、そっちの方が好都合ですが。
私は持ってきたペンキの缶のフタを開け、適当に撒き散らしました。
二つ目の缶も同じ様にします。
三つ目の缶を開けて中身をハケにつけ、黒板に決めてきた言葉を書きました。
それから、準備してきたものを予定通りにセッティングします。
よし。これでいいでしょう。
空になった缶を抱え、私は教室を出ました。