環奈がゆっくりと目を開けるとそこには病室で
そこに居たのは
母だった。

「お母さん、、、?」

私がそう問いかけると

「ごめんね!ごめんね!私がもっとあなたのそばにいてあげれば、、、!!、」

お母さんはもう顔がぐじゃぐじゃになるくらい大泣きしている。

「、、違うよ、、??
違うよ、、、
私が、、、、私が、、、、!!!」

そうやって2人は抱きついて泣き出した。
環奈の母は
今まで抱えてきたものを全て吐き出すように。



ガラガラ

環奈が入口に目を向けると
そこに立っているのは父だった。

「お父さん、、、、」

すごく久しぶりに見る父は、痩せ切っていて、髪もボサボサ、ボロボロだった。

「環奈、、、ごめんな、、、ごめんなぁ」

そう言ってお父さんも泣き出してしまった。


お父さんからは聞いた話はこうだ。

最初の弥生の事件から、明らかに私の態度が変わったらしい。弥生が死んでしまったというのに、
とても明るく、好きなことの幅がどんどん広がっていく女の子になったらしい。
1人目の弥生には悪いと思いながらも、我が子の明るい姿は親にとって、幸せの他でもないのだ。
しかし、死んだ弥生の誕生日に近づくにつれ、私は変わっていったという。ものは壊す、服は破る、奇声は出す。お父さんは心配に思い、アンドロイドで弥生を作った。そうしたらどうだろう。私はまた明るく振る舞うのだ。だが、それと共に執着心も大きくなっていく。
だが、我が子の笑顔を見るために
手は止められないのだ。
そうやってアンドロイドに没頭するうちに、家族に会う時間も減り、この際だから出て行ったことにしようとお母さんと話し合ったらしい。

また、あの咲真くんはお父さんが初めて作った
弥生と私の仲裁に入るためのアンドロイドの
データをそのまま移したものらしい。
あんなバグは聞いたことがないと。
自我を持ち行動したのは初めてだと。

全て私のためだったのだ。

私たち3人は泣きながらも、
久しぶりに集まれたことに喜びを感じながら色んなことについて話し合った。
そして、私はお父さんに連れていきたいところがあると、ある場所に連れていかれた。



「ここは、、」

そこには弥生と書かれた小さなお墓がいくつもあった。

「弥生には、謝ってと謝りきれない。
ここにいる弥生みんなにだ。」

お父さんは呟いた。
私は全てのお墓の前で手を合わせた。
最後に1番古いお墓の前に立って手を合わせた。
私がどんなに謝っても
弥生は許してくれないだろう。
それでいい。そうじゃないといけないんだ。

「ごめんなさい。」

そう言って私はまた手を合わせた。

私たち三人は田舎に家を建てて3人で生きていくことに決めた。これ以上被害を出しては行けない。
これ以上私たちの手で
弥生を生み出してはいけないのだ。

この町はいろんな実験を行うため国に売った。
そのお金はこれからの暮らしで
ほそぼそと使っていく。
贅沢はだめ!節約!ってお母さんが意気込んでた笑

「咲真くん、、ありがとう。」

弥生を助けることがこの形になってしまって咲真くんは嬉しいかは分かんないけど、今の私にとってはこれが精一杯。
またこの町に帰ってこれたらいいな。
その時はたくさんの友達を作るんだ。
いろんなお友達を。

「そろそろ行くぞ〜!」

私はそうお父さんに呼ばれて車に戻った。


終わり

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あなたの名前は何?
もしかして弥生?
じゃあ友達になろう!?
ずっと友達でいよう!?!?
いい友達になれるよ☆

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