危ないお店...、なわけ...ない...よ...ね...?

その場を動けずにいると、安住さんが肩をぽん、と叩いてきた。

「大丈夫ですよ。口外しなければいいだけ。

さ、お行きなさい。

9時00分までですから」

はっとして時計を見ると、時刻は8時47分。

嘘だっ...、こんなに時間を経つのが早いわけないのに。

「いやっ、あたし、帰ります!」