逃げてる途中に誰かに捕まった。



「心優。」



その声は優しかった。



「竜雅?」



振り向くとそこには竜雅がいた。



「心優。なんか理由があったんだろ。彩羽を追い出す理由。」



「だから言ったじゃん。姫になりたかった。って。」



「そうじゃないだろ。いくら姫になりたいからって心優はそんなことするやつじゃない。」



ねぇ、竜雅。



どうしてそんなこと言うの。



「、、なんで、、そんなこと言われたらまた仲間になりたい。って思うじゃん。、、なんで、そんなに優しくするの。」



「なぁ心優?全部俺に言ってよ。俺聞くからさ。」



「、、、、」




私が黙っていると竜雅は優しく私の頭をポンポンってした。