「ちょっと〜生地多すぎるよ〜」


「こう言うのは大胆にするのがいんだよ!なんでも大きい方がいいだろ!」

「そんなに入れたらはみ出すかお好み焼きくらいの厚さになります!」


私たちクラスの出し物は、主にクレープを作ることになり今はクラスみんなで、家庭科室を借りてクレープ作りの特訓中。


あちこちのグループから女子と男子の言い合いが聞こえたりして、なんだか青春中って感じだ。


なんて言う私は相変わらず他人事で、クレープに入れるイチゴのヘタを取る作業を黙々とやっている。




「イチゴ好き?」


「……っ!」


突然隣から声がして振り向くと、そこには最近よく話すようになった塚本くんが立っていた。