そんなことを知らずに私は、夢を見ていた。
花嫁になる夢。

教会で花婿が待っているのだが
花婿の顔が見えない。

一体誰なのよ!?あんたは……。

ハッと目を覚ますと
またしても私は、ベッドの上で寝ていた。

しかも……やっぱり課長に抱き締められながら

だから何で、こうなるのよ!?毎回。

うぅっ……頭が痛い。

泣いたからなのか、それとも飲んだからか
頭痛がする。

水が……飲みたい。あとトイレ……。

時計を見るとまだ真夜中だ。

渋々起き上がるとトイレに向かった。

寒い……。冬は、冷える……。

トイレに済ませるとキッチンに行きコップに
水を注ぎ入れた。

飲み終わるとコタツの方に向かう。

カバンからスマホを取り出して中身を確めてみる。
すると高守さんからLINEがあった。

あ、高守さんからだ!?

慌てて確認すると

『こんばんは。
仕事お疲れ様です。今いいですか?
明日いよいよデートですね。
夜景の素敵なレストランの予約が出来たので
楽しみにしていて下さい」と書かれてあった。

キャアー夜景の素敵なレストランだって!?

ロマンティック~!!

さすが、ハイスペックの男は違う。
女の扱いも完璧だ。

「はぁー課長もこれぐらいのことをしてくれたら
見直すのになぁ~」

「悪かったな。気の利かない男で……」