悩んでいたら
会社に着いてしまった。

女らしく、女らしく……。
うーん。

「お前には、難度が高かったか?
そんなに悩まなくてもいいと思うが……」

「だって、難しくて」

「まぁ、周りを監察してみることだな。
だが、無理をするなよ?
生田らしくなくなったら何の意味もない」

そう言いながらバイクを駐輪場に停めると
私が降りられるように手を貸してくれた。

監察して直せと言ったり
自分らしくないと意味がないと言ったり
私にどうしろと言うのだ?

手を借りて降りると課長は、
ヘルメットをさっさと外すと行ってしまった。

「あ、ちょっと待って下さいよ!?」

慌てて私もヘルメットを外して
追いかけようとした

「一緒に行くと勘違いされるぞ?」

「大丈夫ですよ~たまたま途中で
一緒になったと言いますから」

課長なら別になるかあると思わないだろう。

課長だし……。

私は、別に気にしないでいた。