服は、妹さんのだから
周りの人に褒めてくれたけど……。

仕事中も課長をチラッと見ると
普段通りに仕事をしていた。

うぅっ……課長のことが気になって
仕事どころではなかった。

そしてミスをしてしまい
いつものように課長に怒鳴られてしまう。

お前のせいだ!?と
言い返したかったけど、そんなことを言ったら
倍になって返されそうだったからやめた。

結局、散々な目に遭いながらも
何とか仕事を終わらせた。

疲れた……。

このモヤモヤした気持ちを誰かにぶつけたい。

帰りに、たかちゃんが経営している
焼き鳥屋に行こうかな?

春乃に愚痴を聞いてもらいたいし。

そう思いながら会社を出ようとした。
すると出口付近で女性共が騒いでいるではないか。

どうしたのだろうか?

不思議に思いながら近付いて行くと
女性共が

「ねぇねぇ、あの人
誰を待っているのかしら?」

「彼女かな?でも、身なりがホストっぽくない?」

「声かけてみたら。もしかして
名刺ぐらい、くれるかもよ?」

そう言いながら熱い視線を送っていた。

どうやら待ち合わせに?来ている
イケメン君に騒いでいるらしい。

なになに。イケメンだと!?

それは、一度私も見てみたいものだ。