「え…!?」



次の朝、用意を済ませて外に出ると、玉城さんの隣にシバくんが眠そうに立っていた。



「な、なんでシバくん…」



私が起きても、隣でずっと寝息を立てていたはずなのに。



「こんなこと初めてだよ。まさかシバが、朝起きるなんて」



玉城さんもシバくんを見ながら、少し驚いた顔をしている。



「美羽ちゃんと一緒に行きたくて!」



頑張って起きた!と笑うシバくんが可愛くて、ついポロポロと笑みが零れていった。



「行こっか!」



朝が弱い人だとは思えないほど、元気なシバくん。



2人が私を間に挟んで歩き出した。