〈汐莉side〉
その後のデートは大満喫。
映画も観たし、オシャレなカフェにも連れていってくれたし、可愛い雑貨屋さんも見た。
帰りにはまた行こうって言ってくれた。
そんなある日。
「ごめんね、汐莉。お母さん出張で1週間かもしかしたらもう少し長くなるんだけど、しばらく家にいないのよ」
お母さんが出張っていうのは珍しいな。
「そんなに汐莉をほっとくなんて心配だから、優人くんのお家に居候しててくれる?優人のお母さんにはちゃんと話は取り付けてあるから」
ゆ、優人の家に居候...?
「分かった。気をつけてね」
「ありがとう汐莉。優人くんのお母さんの言う事よく聞いてね」
「うん」
明日出発みたいだから、早速私も居候の用意をする。
なんか緊張する...。