兎美side




大学に入って、1年がたったころ、

サークルの集まりで初めて飲み会に行った。


まだ、お酒が飲めないためジュースを飲んでいた私に突然、

隣でお酒を飲んでいた先輩が絡んできた。

『かわい〜こ、、はっけ〜ん!』なんて言いながら、その先輩にキスされそうになった時だったーーー

ーー『後輩に絡むな』と助けてくれたのが犬神先輩だった。


先輩は、苦笑いながらも優しい顔で『悪いやつじゃないから、許してやって』と私に言った。


その時に見た先輩の笑顔が私は、忘れることができなかった。


ーーーーその日初めてあった犬神先輩に一目惚れした。







先輩は、無口で無愛想だが、本当は優しい人だ。

酔っている人を介抱したり、

気分が悪そうな人を外へ連れ出したりと、、


先輩は、無口だけど本当に優しい。





大学以外でも、おばあさんに席を譲ってあげたり、

道に迷った人を助けてあげていた。








そんな先輩の優しいところ、優しい笑顔を好きになった。