(う〜〜ん。これは…)
目の前に置かれた皿に盛られてるのはスープ。
「本日のスープはコンソメでございます」
(だよね)
どう見てもそうにしか見えない。
唖然…としてる私とは反対に、目の前にいる男はスープ用のスプーンを手にした。
「飲まないのか?」
「…飲むわよ」
右側の一番端っこに置かれたスプーンを取り上げて握る。
今の私の頭の中は混乱してる最中だった。
どうしてかと言うと、連れて来られた場所が、ホテルのとある有名レストランだったからだ。
その店の名前はしがないOLの私でも聞いたことがあるもので、芸能人がお忍びでも通う店だとか何とか。
そんな店に何故私が?
しかも、相手は一ノ瀬圭太で?
ゴクン…とスープを飲み込んでも体の何処に落ちて行ったかわからないくらいに緊張してる。
斜め後ろに立ってるボーイさん?
どうでもいいけど、どっか行ってくれないかな。
「…あのさ」
さっさとスープを飲み終えた相手は、しれっと口を拭きながら聞く。
「何」
こっちはスープを飲み込む度に、咳き込まないようにするのが精一杯。
「大田って、あのオフィスの何課に居るんだ?」
顔を見て聞く奴の目線にわざと背いた。
「私?資材部管理課よ」
「ふぅん、仕事の内容は?」
「住宅建築用の資材管理と調達が主ね」
目の前に置かれた皿に盛られてるのはスープ。
「本日のスープはコンソメでございます」
(だよね)
どう見てもそうにしか見えない。
唖然…としてる私とは反対に、目の前にいる男はスープ用のスプーンを手にした。
「飲まないのか?」
「…飲むわよ」
右側の一番端っこに置かれたスプーンを取り上げて握る。
今の私の頭の中は混乱してる最中だった。
どうしてかと言うと、連れて来られた場所が、ホテルのとある有名レストランだったからだ。
その店の名前はしがないOLの私でも聞いたことがあるもので、芸能人がお忍びでも通う店だとか何とか。
そんな店に何故私が?
しかも、相手は一ノ瀬圭太で?
ゴクン…とスープを飲み込んでも体の何処に落ちて行ったかわからないくらいに緊張してる。
斜め後ろに立ってるボーイさん?
どうでもいいけど、どっか行ってくれないかな。
「…あのさ」
さっさとスープを飲み終えた相手は、しれっと口を拭きながら聞く。
「何」
こっちはスープを飲み込む度に、咳き込まないようにするのが精一杯。
「大田って、あのオフィスの何課に居るんだ?」
顔を見て聞く奴の目線にわざと背いた。
「私?資材部管理課よ」
「ふぅん、仕事の内容は?」
「住宅建築用の資材管理と調達が主ね」