ケータイ小説 野いちご

イジワルな彼と夢みたいな恋を?

再スタートは職場で

年末年始休暇が明けた一月五日の朝、オフィスビルの前に佇む私。

今日からまた「ゆとりちゃん」との戦いが始まる。

そう思うと少し気が重くなるけど、誰にもそんなこと言えやしない。
とにかく新年早々から残業だけは絶対にしないんだ!と心に決め、ビルの中へと向かったーー。



『サンホーム』株式会社、資材部管理課。

これが私のいる職場。
そこで何故か「副主任」という肩書きを預かってる。



「橘くん、浜崎邸の資材確認は済んでる?」

「まだっす。これからやりまっす」


「アユちゃんは?百道アパートの管理人さんのとこには電話した?」

「あ…忘れてましたぁ~」

「改修工事を早めたいって言ってたから直ぐに連絡してあげて。終了はいつ頃がいいかも併せて聞いてね」

「はぁい」


「それから舛本くん?」

「ふぁい。何れしょ~か…」


「寝ない!お正月はもう済んだのよ!」


全くどいつもこいつも呆れる。
さっき二人に頼んだ仕事は、年末までにやっといてね…と言ってたことだったのに。



「休み明けから飛ばしてるねぇー。大田さん」


ニコニコと人のいいスマイルを浮かべてるのはこの課の主任で高木さんという男性。

アラフィフのくせして押しが弱く、他の課でも出来そうな仕事まで請け負ってくる迷惑な人。

丸太ん棒みたいな体つきを揺らしながら、楽しそうに喋った。



< 23/ 166 >