中学時代の同窓会は新年三日に行われた。


「きゃ〜っ!美晴〜〜!」


「絵里!久しぶり〜〜ぃ!」


今でも交流のある地元の親友と手を握り合って喜ぶ。
次々と訪れる級友達と新年の挨拶を交わし、会場へと移動した。



「えーでは、十三年ぶりの再会を祝して、乾杯!」


『かんぱ〜い!』


カチン、カチン、とビールやジュースのグラスが鳴り響く。
テーブルによっては、「ビールが溢れた!」「ダスター取ってー!」の声が上がる。

ゴクン、ゴクン…と一、二口飲んだところで拍手が起こり始め、パチパチと手を合わせた。


私達は今、二十八歳。
中学を卒業後、高校が一緒だった人以外とは、全員バラバラな人生を歩んでる。
だから、話題は当然「今何してる?」とか「何処に住んでるの?」から始まる。

それぞれに同じテーブルの人達をワイワイ話しながら食事をして、いい感じに酔い始めた頃に誰かが言った。


「恋人はいる〜?」

「いる訳ないじゃん」

「うっそ、もう子供がいるの!?」

「旦那さん何してる人!?」


未婚の女子から突っ込まれるのは、早期にゴールインした女子達。

「年収いくら?」とか「優しい?」とか聞かれ、照れくさそうにしながらも内心は(ヤッタ!)って感じの顔を眺めて飲んだ。


同じテーブルに座ってるのは全員女子で八人。