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それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

新しい風

私がウェルティフル学園を卒業してから約一ヶ月。ファレリア様が、私をあのフィル様として第二王女に復帰させると宣言してはや一週間が経とうとしていた。



国軍殲滅隊殲滅本部最前線特殊特攻班特攻隊(通称特攻隊)所属は以前と変わらないらしいけど、ヴィーナス王国第二王女でもある今の私は、宣言したときにもらった手紙にあった通り、ヴィーナス王国第一王女のお姉様に話があると呼び出されたのですが。



「私を付き人にですか!?」



「ええ。年に一度、我がヴィーナス王国、火精のラナフレム王国、よう精の3カ国による定例会があって、丁度明後日なんです。

今年の付き人はフィー、あなたに頼みたいのです。」



幾ら何でも急遽過ぎだと突っ込みたかったけど、記憶を戻したのが一週間前。



緊急貴族会にかけて即了解を得て今日に至っているわけで、私の正式な復帰は実際のところ今日だということを考慮すると、「仕方がない」で済ませることにした。



「しかしお姉様、私は作法も何も知らない身で…。」



作法どころか、言葉遣いなどは、昔の記憶を頼りに、感と学園での経験で今のところはなんとかなりそうな勢いだったけど、根拠のない不安は積る一方だった。

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