ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

フィーネの過去
どんな私でも

ーーー
ーー


「記憶は完全に戻りましたね。ではフィー、あなたは一体何でしたか?」



頭の中が真っ白になった。それは間違いなく今現在のことを表していた。



「フィ、フィーちゃん…。」



力が入らない体を無理やり起した私の横には、ゲキがいてくれた。



「私、は…。」



焦点が合わない…近くにいるはずのゲキが、遠い……。



「はぁ…だから後悔しないかと確認を取ったのに。衝撃は、想定していたより大きかったようですね。

『ユキナさんの死』で免疫をつけさせてからその先を見せたのにこの有様ですから。」



「うっ…。」



罪悪感や劣等感。そんな感じの感情が体の隅から隅まで駆け抜けるようで、思い出す度今みたいに吐き気がしたり、気持ちが悪くなる。

< 27/ 305 >