お父様とユーマさんが亡くなって、3日が経った。悪魔が襲撃した学園を守るために戦い、その攻撃を受け遺体は残らなかった。それだけ説明して、私は新第一王女、カイラ兄様は国王になっていた。



あの時、駆けつけようとしたライアン先輩の前に、聖軍のリーダーを名乗る人物が現れ、一時的に交戦した後、あっさり向こうが引いたらしい。



勿論、先輩が学園に着いた頃にはもうシラクスが飛んで行った後だった。



そして、慌てる内政や貴族会をソラ先生とライアン先輩が落ち着かせるために動いている真っ最中。



新国王は決まっていたから滞りなく進み、ユーマさんの役目も国王の一任だったため、そこはそれほど問題にはならなかった。



今は、王接間──



「新国王、おめでとうございます。」



「ああ。」



「そして、新第一王女フィル様。何かと苦労があるかとは思いますが、頑張ってください。」



「ありがとう。」



「より良き国のため、今後もその力を貸してくれ。」



「はっ。では、失礼いたします。」



バタンッ!!