ケータイ小説 野いちご

それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

王女の自覚
特別講義〜ウェルティフル学園〜

「「「「「フィーネ様!!」」」」」



歓声の中、馬車から降り一礼をした。



すると人混みはサッと脇に寄り、正面入り口までの道のりができると、今回の生徒第一副会長と第二副会長が迎えに来た。



「二人とも、出迎えご苦労様です。」



「「はっ。」」



そんな中でも、きちんと作法通りにやり取りをした。



「それでは、案内させていただきます。」



第一副会長にそう言われて、二人の後ろを歩き出すと、周囲からは



「キャー、こっち向いてー」



とか



「一回戦闘してください!!」



とか叫び声が聞こえてはいるが、フィルは一切耳を傾けず、千里眼の術式を使うことで目も開けずに校舎へと入って行った。学園での立場は庶民であったといえど、今では大出世したフィーネでは



「私に目を合わせてくださったのよ」



とか



「俺の為に目を向けてくれたんだ」



とか



そういった類の争いが起きないための予防策のためだ。そして校舎に入ると

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