ケータイ小説 野いちご

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新選組と最強少年剣士

噂の少年隊士!?
今の僕は〈隊士〉


さて、再度やってきました道場。


今度は立と一緒に素振りをしています。


立は槍用の木刀です。


「立〜力みすぎだよ〜」


「は、はいっ!」


汗をかいてしんどそうな張りつめた声。


やっぱ体力ないよね〜


「ん、ちょっと休憩しようか」


「いえ、まだ大丈‥‥‥」


「そんな力んだやり方じゃあ体力の無駄使いだよ。ほれ、木刀おいて」


「はい‥‥‥」


大きく息を吐き、脱力したように座る立。


立は良くも悪くも天才肌だ。


興味や納得のいったものはすぐに出来るが、逆にあまり興味などがないと出来が遅い。


努力家だが、こればっかりは立の体質だから仕方がない。


近接戦闘はまだまだ未熟なんだよなぁ。


まぁ僕も、遠距離戦闘で立に勝てって言われたら困るんだけど。


大きく伸び軽くストレッチをし直し、深呼吸。


「‥‥‥さて、それじゃあ試合といこうか」


「はいっ」


立かは離れ、お互いに距離を取る。


僕は構えずに立ち、立に笑顔を向けた。


「好きなように打ち込んで」


「‥‥‥‥」


立の気配が消えた。


見えるのに、まるでそこにはいないよう。


目は細められ、ゆっくりと立が構える。


「‥‥‥‥っ!」


刹那的、射すような殺気が僕に向けられた。

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