「あら?珍しいわぁ。あの家の窓が開いとるわぁ。」





「ほんまやなぁ。なんなんやろな?」






「誰が住んどるのか、だぁれも知らへんのやろ?」





「見たこともあらへんのやろ?気になるなぁ?」






「ほんまやなぁ。」






何日かぶりに開け放った窓から関西住の子達と思われる声がする。







あの家とは、私が住んでいる家のこと。







京都と大阪の境目ぐらいにある。







何百年も前からあると言われているのに、未だに綺麗だから巷では、幽霊屋敷だとか何とか言われている家。