―――――――――――


誰かが頭の中へ語りかけてくる。



『守りぬきたかったのでしょう?


会いたいのでしょう?


戻りたいのでしょう?


愛しているのでしょう?


ならば、思うようにすればいいわ。


その代わり、


全てをやり抜くこと。


罪と後悔を消すこと。


それが条件よ。


頑張りなさい。』




『ま、待って!


思い出せないの。


どうしても、私の名前だけが。』