ケータイ小説 野いちご

それはきっと、君に恋をする奇跡。

*第3章*
屋上




それから数日後のお昼休み。



「今日さ、久保先輩とお昼食べることになっちゃったの……」



ハッピーな約束なはずなのに、眉根を下げてそう言ってくる真由ちゃん。



「なんでいつもそんなに申し訳なさそうなの?もっと嬉しそうに言わなきゃ」



あたしは笑った。

ふたりが付き合い始めてからたまにこんな日があるけど、決まって真由ちゃんはいつも申し訳なさそうに言ってくるから。



「だってぇー」


「あたしがひとりになるとか気を使ってくれてるみたいだけど、あたしだって屋上でお弁当が食べられて結構楽しいんだよね」



季節の風を感じたり。

眺めがいいから普段は目にできない、景色も見れるもん。

べつに強がりでもなんでもなく言うと。



「もー。言ってくれるじゃーん」



肩を叩かれ、そして『あはは』とふたりで笑い合う。

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