ケータイ小説 野いちご

それはきっと、君に恋をする奇跡。

*第3章*
距離



その日を境に、あたしと蒼の間には今度こそ完全に距離が出来た。


入学当初、あたしがツレなくても図々しく話しかけて来た蒼だけど、さすがに今回はそうもいかず。


お互いにお互いを避けている……。



それは席が隣な分、あからさまで。


肘がぶつかったなら、その場が凍りつくんじゃないかってくらいピリピリした。



せっかく仲良くなれて。

蒼との何気ない日々が楽しかったのに。

また、机に突っ伏していた時期に気持ちが戻っちゃった。



つき合って欲しくて告白しようとしたんじゃないのに。


大切な人がいるくせに、中途半端に優しくなんてするから。


泣くなよ、なんて言うから……。



知ってるよ。

菜々さんが好きなこと。


欲張ったわけじゃないのに。

ただ、気持ちを伝えようとしただけなのに。



なのに。

聞いてすらもらえなかった。


どうして……?


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