ケータイ小説 野いちご

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それはきっと、君に恋をする奇跡。

*第2章*
一期一会




「みんなこの曲知ってるわよねー。大きい声で頼むわよー」



それから数日たって。



今は音楽の授業。


誰もが知っているアーティストの楽譜が配られ、先生の伴奏に合わせて歌っているんだけど。



「歌うのってダルイよね」



曲の合間に隣あっている真由ちゃんにそう振られ、あたしもうなずく。


元々歌が得意じゃないし、口を小さく開けてモソモソと歌うだけ。



「でも、座って授業を受けてるよりいいかな」



音楽の先生には悪いけど、ちょっと羽を伸ばせられるし。



「言えてるー」



そのままだらだらと楽譜を追っていると。



「はいはい、ストーップ!」



手をパチンと鳴らして、先生がピアノを止めた。


下を見ながらボソボソ口を開いていたクラスメイトたちは顔をあげる。

あたしも同じく。


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