――うちに遊びに来れば?


由利子叔母からメールが来ていた。

仕事が立て込んでいてもう少し先でもいい?と私は、叔母に返事をした。


叔母からは、『じゃあ仕方ないわね』っていう素っ気ないメールが帰って来た。

文面は素っ気ないけど、含みのある内容。

これは、まあ。

長年の付き合いで何となく想像が付く。


面倒なことが起こりそうになるってるけど、放っておいていいなら無視するよ、ということだ。

多分。間違いない。

叔母には、2、3日中にそっちに行くと答える。

私が、お見合いをさっさと断らなかったのは、裏に何にかある。
叔母が何か感付いていることは、分かっていた。

うちの母や敏子さんと違って、叔母は、私を少し離れたところから見てるから、逆に、普段と違うことが分かるのだろう。

私の様子を見て何かおかしいと感付いている。

それは間違いないのだけど、それは、中学生の頃の私と違って、もういい大人なんだから何もなければ、放っておく。叔母ならそう考えたはずだ。

その叔母が、何か言ってくるということは、放っておけなくなってるってことだ。