「…千弘…ただいま」
「んー、おかえりー」
公園から走って帰ってきたあたしは、もちろん千弘の部屋に直行。
なんとか、帰っているうちに心が落ち着いてきた。
というか、深く考えなくなった。
「どーだった?ちゃんと協力できたかー?」
「…微妙…というか、全然…」
「だろうな。お前、馬鹿だし。単細胞だし。」
…そこまで言わなくて良くない?!
まあ、ほんとにそうだから何も言い返せませんよ。
「……へへっ…!お見通しだねっ!さすがっ!…実はね、美佳をおいて、走って帰って来ちゃった!」
「……、ふーん…」
元気なフリは、きっとばれている。