(莉子SIDE)



約一ヶ月後、桜沢高校では文化祭が行われる。

今あたしたち二年B組は、運命の係決め中。




「じゃあまず、クラスリーダーを決めるぞー」




だるそうに担任が言う。

リーダーとか、絶対誰もやりたくないやつじゃん…。



あたしの思ったことがわかったみたいで、美佳があたしの顔を見て笑ってる。



「莉子〜、やったら〜?」


「……美佳さんよ、あたしなんかがしたら学級崩壊よ…」



「ふふっ…よくわかってるじゃんー。」

「そこは否定してよね!!」




まあ、あたしには無関係な話だ…。

うん。



あ、けど美佳はできそう!

思ってることズバズバ言えるし、おねえさま気質だしね!