「話って何?」



いるのは別室にいる図書の先生くらいで、利用者もほとんどいない放課後の図書室。

突然呼び出してしまったけど、それでも和也くんは嫌な顔をしないできてくれた。



「いきなりごめんね。部活の時間大丈夫?」

「三十分くらいなら大丈夫」

 

今週中に告白するという約束だったけど、結局あの日からギリギリの金曜になってしまった。

土日になると、学校も休みだから、わざわざ呼び出すのもハードル高いし......。



「あの......、これ。
手紙書いてきたから、あとで時間ある時にでも読んでくれたら嬉しい」

 

やっぱり告白するなら、電話やLINEよりも、直接したい。

だけど、いざ告白となると、緊張して言いたいことを言えなくなりそうなので、手紙を書いてきた。

手紙なら......、昨日何回も何回も確認してきたし、よっぽど変なことは書いてないはず。