玄関の窓から覗くと川野先輩がいた。

私の頭の中ははてなマークが一杯。

まだ、9時だよね??

1時間も早く来てる。


まだ、準備してないよ。


「茜。起きてる??」


外から大きい声を出していた。

「起きてます。」

答えるつもりが無かったのに近所迷惑になるから答えてしまった。


「携帯番号聞かなかったから寝坊しないか心配で早く来た。」

早く来なくて良いよ。

「まだ、準備終わってないから1時間後に来て下さい。」


ここまでされたら行きませんと言う選択肢はなかった。