…気持ち悪いし、頭痛い…

何でこんなに気持ち悪いの…

あ…合コン…

酷い頭痛の中なんとか頭を働かせると、昨日の事を思い出した。昨日は隼翔に自分の代わりに井上様のお宅へ伺う様に頼まれた。それも私のアクセサリー絡み。どうしたものかと悩み仕事も手に付かず一日溜息ばかり付いていた。

「お疲れ様です。あれ?どうしたんですか?そんな浮かない顔して?お昼もそうでしたよね」

勤務時間の終った林さんが事務所に上がって来ていたのだ。

「うん… ちょっとね…」

「そんな暗い顔してないで、ほら、遅れちゃいますよ?」

「え?何処に?」

「合コンですよ!合コン❣」

「えっ?その話は断ったよね?」

「いいえ!行くって言いました!」

いやいや、確かに断ったし、一度も行くなんて言ってないって!

それに、日にちの事なんて聞いてないし!

「だってあの時『結構よ❣』っていいましたよ?それって良いと言う事ですよね?」

「林さん…」

あなたそれ悪徳業者の話術でしょ…

「あのね?私は結婚もする気無いし、彼氏も作る気も無いの!だから…」

「勿論それは聞きましたよ?でも、それはそれ!今日はタダ飯を食べに行くだけ?城之内さんも頭数に入ってるんですから!今からなんて断れないですよ!?」

断れないって言われてもね、行く気全く無いし…

「いやでもね…私、何も用意して来てないし…今日着てきた服もGパンで…合コンに行くような服じゃないから…」

「あ、それは大丈夫です。ちゃんと用意して来てますから」

はぁ…それマジ…

その後、更衣室で林さんにメイクをしてもらい、髪までブローして貰った。鏡に映る私は、見たことの無い自分だった。

「これが… わたし…?」

「うん!私の自信作だわ!」

林さんは鏡に映る私にドヤ顔を見せる。

「林さん、魔法使いみたい…」

私がこんなに変わるなんて…