私はキラキラと目を輝かせながら黒板を見つめ、教室中が、沸き立ってざわついていた。



『みっちゃーん‼︎』


『……風花。
何であなたはそんなにテンションが高いのよ?』



面倒くさそうにため息をつくみっちゃんを無視して、黒板を指す。



『だって、そろそろ文化祭だよ⁇

今日、クラスの出し物決めるんだって!』



黒板にはデカデカと文化祭の文字。

そうです。
校庭では今まさに落ち葉が舞っています。



『何が楽しいのか分からないわ』


なのに、みっちゃんは全く楽しみにしていないようです。

……んー…。

でも、みっちゃんに伝えたいことがあるんだよね。

私、さっき隣のクラスの子に出し物聞いたんだけどね?


うん…みっちゃん、どんな表情するか分かんないから、楽しみにしてる。


『じゃあ、聞くだけ聞いてね?

斎藤君達のクラスの出し物、ホストクラブになったんだって!』



私がそう言ってみっちゃんの表情を見た時だった。


みっちゃんが、いきなり椅子から立ち上がった。

『み…みっちゃん⁇』


驚きながらも声をかけると、慌てて座り直したみっちゃんは、黒い笑みを浮かべて私の頬をつねる。