『いらっしゃいませ〜ッ‼︎』



思っていたよりもハイペースで入ってくるお客さんに、笑顔で挨拶していく。


メイド服なんて恥ずかしいから裏方にして欲しいって頼みは、飛鳥ちゃんにズバッと切られたし。



取り敢えず、どうしようもないのでウェイトレスとして文化祭中頑張らないといけない。




『南、風花使命入った!』





『了解です!!』

『分かったわ』



忙しい実行委員の代わりに皆をまとめるオーナー役に着いたのは、もちろん提案者の祐希君。



祐希君に返事をして、指名されたテーブルへと向かった。



『よー、中々似合ってるぜ⁇ メイド服』


『風花、来たよ。
確かに似合ってるけど…スカート短すぎ』




テーブルには、見覚えのある大人2人が座っていて、手を振って小走りで駆け寄る。



『湊さん、圭さん‼︎

本当に来てくれたんですね⁉︎』