宴が、果てた。

帰りのタクシーで彬はすっかり酔いが回っていたらしく、

「うぅ…」

と何度も嘔吐しそうになったので、

「すいません、公園に寄っても大丈夫ですか?」

とつばさが介抱し、途中の公園のトイレで何とか始末をつけさせてから、青ざめた顔の彬を座席に押し込んで、再び弘明寺を目指した。

「…まったく、飲めないくせに強がるんだから」

つばさは半ばあきれ気味であったが、しょうがないなといった様子で袋を彬に手渡した。