「もう何もかも白く染まってしまえば良い。そうすれば、何も考えなくて良い」



そう言った私を彼は優しく抱き締めてくれる。



辺りは降り積もる雪で覆われている。




感じるのは凍てつく冬の寒さと雪の冷たさと彼の温もり。



この温もりが愛おしい。




この世の何よりも彼の温もりが愛おしくて堪らない。