ケータイ小説 野いちご

Cocoa ーここあー

ドアを開けた途端、入り込んできた光景に、私は目を見開いた。

目の前にはどう見ても朝まで誰かいた形迹のあるベッド。

明らかに生活感が溢れてる部屋……。

嘘……ほんとに全部屋埋まってる……。

ただ唖然として、部屋の前で立ち尽くす私を、部屋の中から漂ってきた甘い香りが包み込む。

? ……あれ、この匂い……どこかで──────────

-ガチャ。

!!

突然1階の方から聞こえてきた物音に、私はビクッと肩を揺らした。

この音って……!

-バタバタバタッ。

玄関のドアが開く音……誰か帰ってきたんだ。

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