ケータイ小説 野いちご

Cocoa -ここあ-

みんな、優羅くんのために必死にお願いしてる。

悲痛なみんなの叫び……。

心がキュッと締めつけられる。

……だけど、そんなみんなの思いも虚しく……。

「やめるんだ!!」

ーバンッ!

ービクッ。

今までよりもさらに怒りのこもったお父さんの声と何かを力強く叩く音。

あまりに突然のことに、私はビクッと肩を揺らした。

部屋の中も静まり返っているよう。

私は気づかれないように静かに息を呑んだ。

少し離れたここまで、部屋のピリピリとした空気が伝わってくるよ……。

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