ケータイ小説 野いちご

Cocoa -ここあ-

「えっと、その……ピザを……食べました」

尻すぼみになりながら、私は葉森くんに答えた。

わざわざ私の分を取っていてくれて……申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちとで、朝はピザをトースターで温め直してから頬張ったのだ。

「よかった! あれ、恋々愛ちゃんが食べてくれたんだね!」

「えっ? きゃっ!!」

突然明るい声が聞こえたかと思うと、すぐそばまで林山くんが迫ってきていた。

ち、近い!!

あまりの近距離に私はズズズッと体を退けた。

一体どこから、いつのまに!?

「朝起きたらピザボックス空っぽでゴミ箱にあったから、りょーくんが食べたんだとばかり───────」

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