だけど、その鈍い音の正体が気になった私は、朝早くに目を覚まし、美佳ちゃんの家に行った。
ドンドンドンと、ノックを三回する。
「美佳ちゃん、いる?
いたら出てきて!お願い!」
大きな声で呼びかけてみるが、中から返事は聞こえてこない。
やっぱり、何かあったんじゃないのか。
そのとき、私の目には割れた窓ガラスが目に入った。
そうだ、ここから中に入ろう。
私は、窓ガラスに手を伸ばし、鍵を開け、家の中へと入っていった。
こんなことをしていると泥棒みたいであまりいい気はしないけれど、これしか家の中に入る方法がないのだから仕方がない。