蓮君が無事だということで安心したナナは、自分の家に帰った。
ナナは、早く十六歳になって、蓮君に会いたいと言っていた。
私もみんなが無事だと聞いて、すっかり安心していた。
今日は、翔と舞衣を連れて、ピクニック。
お弁当を持って、私達は朝言えを出た。
翔も舞衣も、ルンルン気分で
「ピクニック、ピクニック♪」
と歌っている。
そんな二人のようすを見ていると、とても和む。
私が十六歳になったら……私は大人の世界に行かなければいけない。
二人が十六歳になるまで会えない。
それはとてもさみしいけれど……仕方のないことなんだ。
だから、私が十六歳になるまで、たくさん思い出をつくろう。
そう思って、私は今回のピクニックを計画したのだった。