林間学校の班決めを頭の中で想像しながら、ご機嫌で教室に着いた私。

自分の席まで行ってカバンをおくと、先に来ていた忍ちゃんが駆け寄ってきた。


「ありす!おはよう!」

「おはよう、忍ちゃん!」



クラスで一番仲が良い桂木忍ちゃんは、ハーフの女の子で優しいお姉さん、といった雰囲気をまとっている。

私はこの忍ちゃんの雰囲気にいつも癒されている。

おっとりして見えるけど実はしっかり者だから、しっかり見えて実はおっちょこちょいの私といいコンビって言われたりもする……喜んでいいのかどうかちょっと複雑だけど。