「バラされたくなければねぇ。」 


 この言葉を聞いたのは、去年。
あたしの友達は、無視されていた。

「やめなさいよ!」

あたしはとめてしまった。
クラスの子と同じように見過ごしていればいいのに。
あたしは、駄目だった。

あたしの中の『正義』が、揺れ動いた。

「はぁ?」

あたしは、弱い立場の人間だった。

嫌われたって、何があったっていい。