ケータイ小説 野いちご

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フェンス~越えてはいけない境界線~

第三章 頂上

駐車場を出てから、一時間くらい経過しただろうか。

繁華街も無くなり、信号すらほとんど無い場所まで車は走って来た。

所々に古びた一軒家が建っているくらいで、街灯さえも少ない場所。

時計をみると23時30分を過ぎている。

目的地に着くころには、0時にはなっているだろう。

「あ、ここやここ!
ここ左曲がったら、後は山道をひたすら登っていくだけやわ!」

中田が周囲を確認しながら大声で叫ぶ。


「へー、結構大きい山やねんな。
麓甲山って……」

亮が窓の外を眺めながら、感心したように呟く。


「え、もしかして麓甲山行くの初めてなん?」

亮の発言を不思議に思った今野君が尋ねた。

「そうやねん、俺……親の都合で3年前に引っ越して来たから」

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