―ジリリリリリ

「グー、グー、グゴ! ゴホゴホッ! ...グー」


これから天野苺の新しい日々が始まる


―バンッ


勢いよく部屋の扉を開けたのは
凄い形相で彼女を睨む姉、紅花(クレハ)


「いい加減起きろや!」


そう言い紅花は彼女の布団を取り上げる


「ん~、もう少しだけ~」

「お前今日が何の日か分かっ「グー」チッ」


「高校の入学式だろうがよ!」


そう、まさに今日は入学式


「ハッ!そうだった!姉よ、起こしてくれてサンキュな」


そう言った彼女はすでにこの部屋にはいない


―ジリリリリ

「チッ、アラーム消してから行けよな」


紅花の声が部屋に虚しく響いた