妄想してみてください。

仮に貴女の大好きな男性芸能人のクローンが作られたとして、貴女を愛するように刷り込まれた上で、貴女の家にやって来たなら?

仮に、架空のアイドルで検証してみることにします。

イケメン総選挙で一位を取った東夷(とうい)くんのクローンが希望者全員の家に一体ずつ届くとしたなら?

もちろん貴女を愛するようにインプットされて、貴女の元へと届くわけです。

それによりもたらされる、享受と弊害について考えていきます。

仮に作者の私、吉沢理央のもとに東夷くんのクローンが届きます。私を愛するようにインプットされているので、それこそ【ベリーズカフェ】などで描かれているような恋愛が可能なのです。

毎日がバラ色で、私理央もただの40歳オーバーのオバサンである事は忘れて、自分があたかも若返ったかのような錯覚に陥るかもしれません。東夷くんが名俳優であったなら、様々なシチュエーションで貴女を楽しませてくれるでしょう。

しかし、享受より弊害の方が圧倒的に大きく、最終的には飛躍しすぎかもしれませんが、世界が戦争をはじめて、イケメン東夷くんクローンが、兵器となり地球滅亡までいくかもしれません。

吉沢理央の家に届いたクローンの東夷くん。弊害が身近な所でまずおこるのです。理央の家に東夷くんのクローンが届く。もしかしたら、お向かいさんの家にも東夷くんクローンが届き、隣の戸成(となり)さんの家にも届くかもしれない。

同じ東夷クローンで見分けがつかない。しかし、ご近所レベルの問題です。自治会などで東夷クローンの見分け方を決めればいいのです。例えば腕章をつけるなり、対処できるはずです。