「なんだー?

ストレスでも溜まってんのかー?」

健太郎が面白そうに俺の顔を覗き込む。

そしてクラスは一瞬静まったあと、またざわざわしだした。


「いや…別に…」

俺は曖昧に返事をする。

「まあそういう時もあるさ」

健太郎が俺の肩を叩いた。


「じゃあ調べてきてあげようか?

ストレス解消法ー」


小馬鹿にしながら日和が言ってくる。


「うるせー…そんな本あるわけ…」

俺は頬杖をついて外を見た。


「何言ってんの。本じゃないよ」


日和が言う。


「…は?」


「ネットに決まってんでしょー。

あんたいつの時代の人よ」

と、ドヤ顔を向けてくる。


なんだ…ネット…








ん?




…?






「お、お前今なんて言った!?」


俺は立ち上がり日和の両肩を掴んだ。


「え……調べてきてあげようか…って…」



「その後!!」



「え…?本じゃなくて…ネット…?」



ネッ………ト…



「そうか…」