ケータイ小説 野いちご

考える人の小話集

描く夢は


自分の気持ちがわからなくなった時は両手で耳を塞ぎ、目をつぶる。
そして、それから自分の心の声だけを聞くのだそうだ。
誰の意見にも左右されることなく、自分に正直であるために。
それは他人に対して正直を語るより難しいことだから。
私は平たんで平凡な人生なんて面白くないと言えるほど強くはない。
けれど、夢は自由だ。
無限に持たせてくれたっていいじゃないか。
歌うことも、楽器をやることも、20年間で知り得なかった音を見つけることも。
それから、愛する人の声を聞くことも。

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