そして、シンガーソングライターになるなんて夢も、当然泡のように消えた。
だから書くことだけに必死で専念するようになった。
そう思っていた。
けれど、音楽は、歌は、私から決して消えなかった。
もう前のように歌えなくても、カラオケで肩を落とす点数しか採れなくなっても、私の中から消えることはなく、ずっとずっとどこかで奏で続けている。
誰に聴かせることができなくても、これが私の感情のメロディーなのだ。
そして今、私の興味を一番引いているのは、アカペラ、ボイスパーカッション、ビートボックス。
バカだなぁって、笑うかい?