「.........」
どこだ、ここ.......。
薬品の匂い?
独特な感じ.......
なんで私こんなとこで横になって.......
あっ!
思い出した。
私先生の授業の後、席から立ったら倒れたんだっけ?
その時に打ち付けたのか、腕が少しばかり痛い。
ってことは、ここは保健室か。
私は起きた上がった。
「.........わ、びっくりした。
急に動かないでよ」
するとベットの脇に座って本を読んでいたのか、青くんがいた。
「てか病人は大人しく寝てなよ」
青くんはそう言って手にしている本に目線を戻した。
「.....ごめん........」
じゃなくて!
「.........なんで青くんが?授業は?」
そうだよ、きっと今授業の時間.......
「何言ってるの?もう放課後だよ」
青くんは当たり前のように言った。
..........放課後?
ほう、かご.........
「あぁ!!!!!」
私は叫んだ。
「何もう。」
そんな私に青くんが面倒くさそうに声を上げる。
「ばっ、バイトっ!」
私は小声で青くんにそっと言う。
「あー、休みの連絡入れといたよ。
流石に倒れた後は無理でしょ」
「前もらったこれに電話番号書いてあったから俺が連絡しといたよ」青くんはそう言って私のキャバクラの名刺を出した。
あれは、確か何かあったらと一応渡して置いたやつだ。
まさかほんとに何かあるとは......
青くんが私の保護者に見えてきた......。
「でもっ、行かなきゃ.....」
私がそう言ってベットからお利用とすると青くんは止めた。
「バカじゃないの?
仕事詰めすぎ。少し休まなきゃ死ぬよ」
死.........
「そんな大袈裟な.....」
「大袈裟じゃない、てかもう新聞配達辞めろ」
「え、なんで.......」
「無理しすぎ」