そこら中にばらまかれたようにして置かれている漫画と雑誌。

明かりは冴えない豆電球だけの、薄暗い部屋。

そんな部屋には、僕がマウスをカチカチ言わせる音しか、音といえるものはなかった。


僕が今見ている画面。


“不幸チャンネル”という掲示板。


これは、ネットにいる人達が、身の回りに起きた不幸を吐き出す、いわばみんなのストレスの捌け口ってわけだ。

僕は、この掲示板の投稿を見るのが、ここ二年の日課だ。


僕は、中学時代冴えないヤツだった。

背も低くて、ヒョロヒョロで、よくみんなからからかわれていた。

だけど、決していじめられていたわけではなかったし、友達も少なかったが、ちゃんといた。


それなりに、普通の中学生だった。