寝室の薄緑色の遮光カーテンを開けると、太陽の光が目覚めの熱いシャワーみたいに私の上に降りそそいだ。


ベッドの上で両手を天井に伸ばし背伸びをすると、「よし」と言って、軽く頬をパチンと叩いてベッドから降りた。


リビングに行くと、清良君はまだ起きていなかった。

今日は清良君が児童館で働き始めてから初めての休みの日だ。



「掃除機は……清良君が起きてからにするか」



ケトルに水を入れ沸騰させている間に、水で軽く顔を洗って化粧水を肌にしみ込ませるようにして、いつもよりもゆっくりと手で顔を包み込んだ。

パジャマからルームウエアに着替えて、少し冷まったお湯を、コーヒーのフィルターにたっぷり入れた挽いた豆の上の上からゆっくり注いだ。

休みの日の決まった一連の流れ。

お気に入りの陶器でできたカラフルなコーヒーカップをリビングの木目のテーブルの上に置いて、脱衣所に干してあった自分の洗濯物を取り込んだ。


清良君が同居し始めてから一週間。

それぞれが快適に過ごすために色々なルールができた。

その中の一つ。

洗濯ものは自分ですること。